付帯状況のwithって何?英語の「with」のさまざまな使い方をマスターしよう!

付帯状況のwithって何?英語の「with」のさまざまな使い方をマスターしよう!

今回は前置詞「with」についてです。日本人でもほぼ全員知っているんじゃないかと思われる基本的な単語「with」ですが、訳すときに意外と苦戦する人も多いはず。

なぜこんな一番最初の頃に習う基本的な単語が難しいかというと、「with」があまりに使い方のバリエーションが多すぎる単語だからです。実にさまざまな使われ方をするんですね。

そこで本記事では「with」の意味や使い方について解説していきます。基本的なだけに頻出する単語ですから、ここでしっかりと身につけていきましょう。

「with」の基本的な概念について

「with」の基本的な概念について

まず、「with」は実にさまざまな意味で使われますが、基本的な概念は一致しています。ケンブリッジ英英辞典によると、一番上には次のような説明が載っていますね。

used to say that people or things are in a place together or are doing something together
「~と一緒に」
dictionary.cambridge.org

「人や物がひとつの場所に一緒に存在していることや、何かを一緒にやっている事を伝える時に使われる。」というような意味になりますね。もちろん上記のケンブリッジ英英辞典にはもっとたくさんの意味も載っているのですが、基本的な概念としては同じです。

with = 繋がっている、一緒に、随伴、付随

非常に多くの意味を持つ「with」。それらを全て暗記しようとすると大変なことになりますが、どんな使われ方でも上記のイメージを常に持って読むようにすると意味をつかみやすくなります

英語の前置詞というのはwithに限らず、だいたい1つの「コアな意味・中核となる意味」を持っています。それらが比喩的に派生して、複数の用法に発展しているんですね。なのでコアとなるイメージを念頭に置いておけば、多少異なる意味でもスッと頭に入りやすくなるはずです。

「with」の色々な使い方

「with」の色々な使い方

それでは実際に、「with」の色々な使い方を見ていきましょう。以下のような分類ができます。

①「同伴・随伴」のwith
②「所有」のwith
③「手段」のwith
④「原因」のwith
⑤「関係性・関連性」のwith
⑥「対立」のwith
⑦「同時・同方向」のwith
⑧「付帯状況」のwith

「こんなにあるのかよ!」などとうんざりする人もいるかもしれませんね。また特に⑧の「付帯状況のwith」は苦手というか、難しいと感じている人が多い用法です。しかし、上記のイメージを持ってちゃんと読めば理解できるはずなので頑張りましょう。

①「同伴・随伴」のwith

「同伴・随伴」とは、行動を一緒にすることです。「~と一緒に」という意味で、「繋がっている、一緒に、随伴、付随」というwithのコアイメージと重なりますね。この「同伴・随伴」が、一番多く使われるwithの使い方になります。

ちなみにwithは前置詞なので、withの後には必ず名詞が置かれるということも覚えておいてください。

I live with my parents.
私は両親と一緒に住んでいます。

Do you want to come with us?
私達と一緒に来ますか?

また派生で、「~を含めて」という包含の意味もあります。「~と~がくっついている」というイメージですね。

I’d like to have spaghetti with tomato sauce.
トマトソースのスパゲッティが頂きたいです。

The meal with beer came to 30 dollars.
その食事はビールを含めて30ドルでした。

The price with tax will be 10 dollars.
税込みで値段は10ドルです。

「spaghetti with tomato sauce」で「スパゲッティとトマトソースが一緒にいる、繋がっているイメージ」と考えれば違和感はないのではないでしょうか。(余談ですが、I’d like to はI want to の丁寧な言い方と思ってください)

またこれも派生で、所属を表す表現に使われることもあります。

She has been with a publishing company for many years.
彼女は長年、出版社に勤めています。

これは「(会社と)一緒に働いている=勤めている」といったイメージですね。

②「所有」のwith

「所有」のwithは、「~を持っている」「~を身に着けている」「~のある」「~のついた」などの意味になります。髪の色や髭などの身体的特徴も「~を持っている」というイメージですね。人だけでなくモノの特徴などを表すこともできます。

She likes guys with long black hair.
彼女は黒くて長い髪の男性が好みです。

I saw Nancy with beautiful dress at the hotel last night.
昨日の夜、あのホテルで美しいドレスを着たナンシーを見ましたよ。

I want to buy jeans with big pockets.
私は大きなポケットのついたジーンズを買いたいです。

I bought a new house with a swimming pool.
私はプール付きの家を買いました。

I’d like to reserve a room with a city view.
シティービューの部屋を予約したいのですが。

最後の「シティービューの部屋」などは「have」なんて使ってしまいそうですが、withを使うんですね。

また派生して下記のような表現もあります。

You need to take your passport with you.
あなたはパスポートを持っている必要があります。

上の文は「take ~ with + 人」という構文となり、「with + 人」の部分は基本的に訳しません。「take」だけでも「持って行く」という意味はありますが、「Please take this with you.(これを持って行ってください。)」のように「他の場所に~を持っていく」という意味で使います。これは構文なので、こういうものだと覚えた方が早いですね。

③「手段」のwith

「~で」「~を使って」の意味で使われる「手段のwith」。「道具」を使うときにも使います。「人と道具が一緒の空間で、一緒に何かをする」と考えると、withのコアイメージと重ねることができるでしょう。

He killed his friend with a gun.
彼は友達を拳銃で殺した。

上記の文を「He killed his friend by a gun.」とするのは間違いです。つい「by」を使ってしまいそうになりませんか?byは「動作主(人とは限りません)」を表し、withは「道具」「手段」を表します。以下の例を見てください。

Slice the cucumber with a knife.
キュウリをナイフで切ってください。

She wrote something with a pencil.
彼女は鉛筆で何かを書いた。

どちらも「by」を使ってしまいそうになりますが、正しくはwithを使います。

また以下のような使い方もあります。

She finished her task with her coworker’s help.
彼女は同僚の助けを借りて仕事を終わらせた。

この場合は「道具」ではありませんが、「同僚の助け」という「手段」を用いて仕事を終わらせた、ということですね。

④「原因」のwith

「~のせいで」という意味になるのが「原因のwith」です。

I was in bed with a fever for two weeks.
私は発熱のせいで2週間寝ていた。

He shivered with cold.
彼は寒さのために震えた。

I couldn’t say anything with shame.
私は恥ずかしくて何も言えなかった。

My body is shaking with anger.
怒りで体が震えている。

ここでも「with = 繋がっている、一緒に、随伴、付随」というコアイメージを思い出しましょう。どの使い方も「イメージしながら読む」ことが大切です。

⑤「関係性・関連性」のwith

「~に関して」「~について」「~のことで」という意味になるのが「関係性・関連性のwith」です。言葉だけでは分かりづらいですよね。例を見てみましょう。

What is the matter with you?
どうしたのですか?

Something is wrong with the copy machine.
そのコピー機は何かが変だ。

Either is fine with me.
どちらでもいいです。

映画や海外ドラマなどでもよく見る表現ですね。最初の文は直訳すると「あなたに関して何が問題ですか?」となり、転じて「どうしたの?」という意味になります。2番目の文は「そのコピー機(に関して)は何かが変だ」というニュアンスですね。3つ目は「(私に関しては)どちらでも構いません」という意味です。

こう説明すると、「このwith youとかwith meって必要?(笑)」と思う人もいるでしょうね。実際、最初の文は「What’s the matter?」と略されて使われることも多いですし、最後の文も「Either is fine.」と言っても差し支えありません。ただwith youやwith meを伴って使われることも少なくないですから、withの一つの用法として覚えておきましょう。

⑥「対立」のwith

この使い方も少し意外かもしれませんが、対立や戦いなどを表すときにもwithが使われます。

Japan fought with the US in World WarⅡ.
第二次世界大戦において、日本はアメリカを相手にして戦った。

I usually argued with him.
私はいつも彼と口論する。

「一緒に」という意味から考えると少し違和感があるかもしれませんが、ここでしつこくwithのコアイメージを思い出してみましょう。

with = 繋がっている、一緒に、随伴、付随

つまり、戦ったり対立するにせよ「一緒の空間を共有していないとできない」ということなんです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、こういう使い方もあるんですね。

⑦「同時・同方向」のwith

「~につれて」「~と共に」という意味で使われる用法です。「2つの出来事を繋ぐ、一緒にする」と考えるとイメージしやすいでしょうか。

With the coming of spring, new plants emerge.
春の訪れと同時に新しい花は現れる。

People grow wise with age.
人々は歳をとるにつれて賢くなる。

Confidence comes with practice.
自信は練習と共にやってくる。

⑧「付帯状況」のwith

「~しながら」「~したままで」という状態を表すのが「付帯状況のwith」です。用法と意味が多いため、文法問題で泣かされた人もいるでしょう。付帯状況のwithに関しては、かなり長々と解説されているウェブページや文法書もありますが…ひとまずはあまり深く考えず頭に入れたほうが無難かと思います。

それでは順に解説していきましょう。

with + 名詞 + 動詞の現在進行形(~ing)

My daughter was crying in the room, with tears running down her cheeks.
私の娘は、ほほに涙を流しながら部屋で泣いていました。

with+名詞+現在分詞

She stood there with her hair waving.
彼女は髪をなびかせながらそこに立っていた。

上記は「She stood there, and her hair was waving.」と表すこともできます。

with + 名詞 + 動詞の過去分詞形(~ed)

My father said “No”, with his eyes closed.
父は目を閉じたまま「ダメだ」と言いました。

with + 名詞 + 形容詞

Don’t talk with your mouth full.
口にものを入れたまま話してはいけません。

with+名詞+前置詞句

Don’t walk with your hands in your pockets.
ポケットに手を入れたまま歩くのはやめなさい。

with+名詞+副詞

She was standing with her jacket on.
(彼女はコートを着て立っていた)

まとめ

まとめ

駆け足でざっとwithの使い方について解説してきましたが、理解は深まったでしょうか?

withを使ったイディオムなど使われ方はまだ他にもあるのですが、とりあえず今回解説した内容を身につけておけば理解度としてはまずまずと言えるでしょう。

とにかく大事なのは、「with = 繋がっている、一緒に、随伴、付随」このコアイメージを常に意識しながら読み解くこと。イメージすることが大事なのは英語学習全般に言えることですが、ここでもそれを忘れずに学んでいきましょう。

BRIT編集部
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