一から英語を勉強したい人は何に気を付けるべき?中学英語は役に立つのか?

一から英語を勉強したい人は何に気を付けるべき?中学英語は役に立つのか?

昨今、国際化社会において英語の必要性はますます高まっています。ただそこまで大げさでなくても、普通に「英語を話したい」「海外旅行で困らない英語力を身につけたい」「仕事に活かせる英会話を学びたい」と思っている人はたくさんいるはずです。

今回は「一から英語を勉強したい!」と思って一念発起しても、いったい何から始めればいいのか、教材や本を買って勉強し始めればいいのか、やはりスクールに通わなければだめなのか…と迷う人へ向けての内容となっています。

中学英語を勉強した方がいいのは本当?

中学英語を勉強した方がいいのは本当?

英語を学びたいと思っている人なら、ある程度インターネットなどで調べてみたことはあるでしょう。その中で「普通の英会話なら中学程度の内容で十分」「初心者は中学英語から始めよう」などと書かれているのを見たことがあるのではないかと思います。さてこれは正しいのでしょうか?

結論から言うと、正解でもあり不正解でもあります。その理由を説明していきましょう。

話せるようにならない日本の英語教育

「日本の英語教育はテスト偏重で話せるようにならない」というのは既に多くの人が理解しているところかと思います。中高で6年も勉強するのに話せない英語教育に意味があるのかと思う人も多いでしょう。

ところが、日本人が低いのは話せる能力だけではありません。読む・書く・話す・聞くの4技能すべての能力が低いのです。日本のガラパゴス的な英語教育には、やはり致命的な欠陥があると言わざるを得ないでしょう。日本の英語教育で満点を取っても、国際社会で活躍できるかというとまず無理だと思います。

中学レベルの英語が重要なのは本当!

一方で、中学レベルの英語をマスターすればある程度の日常会話はこなせるというのも本当です。海外の有名な映画やドラマの約80%が中学1年生レベルの英単語だといいますから、嘘でもないでしょう。

また、よく言われるのが「THIS IS A PEN」などのいわゆる教科書英語。「実際は使わない英語を学ぶことに意味はない」という論をよく目にしますが、これには両論あり、中学程度の英語でもマスターするためにはやはり文法を学ぶことが必要で、そのためには「THIS IS A PEN」も馬鹿にできないという人もいます。

いずれにせよ、英語を習得するうえで中学英語は通らなければならない道と思った方がいいでしょう。

最初に何を学ぶべきか?

最初に何を学ぶべきか?

さて、まずは中学レベルの英語を身につけるとして、実際に何から始めるべきなのでしょうか?まず教材を買う?スクールに入学する手続きをする?その前に、まず英語学習の根本的なところから考えていきましょう。

発音することが何より重要

そもそも、英語を勉強する目的は何でしょうか?そう、英語を話せるようになることに他なりません。社会人が一から英語を学ぶのですから、試験に合格するとかよりも目的はそちらの方が多いはずです。

そう考えれば、まず初めにマスターすべきは発音というのも理解いただけるのではないかと思います。「自分が発音できない音は絶対に聞き取れない」「発音できない=音を区別できない」というのは覚えておいて損はないでしょう。

また、先に発音をやらないと、これから何千と覚える単語を全てカタカナで覚えることになるというのも重要な点です。「カタカナ英語」でインプットしたものを後で修正するより、最初から正しい発音で覚えた方がいいのは自明の理でしょう。ここをおろそかにしなければ 、英語の点数は高いのに喋れない・聞き取れないといった本末転倒な事態は避けられるはずです。

「フォニックス」を学ぼう

ここでおすすめしたいのが「フォニックス(Phonics)」です。フォニックスとは、英語の発音とスペリングの関係性を学ぶための学習メソッド。ネイティブが幼稚園の終わり頃から小学校の1年生辺りで学ぶもので、これを知るだけで英単語の70%くらいは初見でもそこそこ正しい音で読めるようになります。

このフォニックス、日本の英語教育でなぜ取り入れないのか不思議と有識者からは言われてきましたが、どうやら小学校の英語教育への導入が進んでいる模様。

amazonで小学生向けのフォニックスが売っているので、ぜひ小学生向けとバカにせずやってみるといいでしょう。

ただし、フォニックスは万能ではない点には注意。フォニックスの規則に当てはまらない例外の単語も多くあり、フォニックスを至高のものとしてしまうと弊害もあります。あくまで「取っ掛かり」として使うのが有効のようです。

どんな形でインプットするか

どんな形でインプットするか

発音すること=アウトプットが重要、日本の英語教育にはそこが欠けている…という話をしましたが、それによってリスニング=インプットの重要性が損なわれるわけではありません。よく「聞くだけで英語がペラペラに」なんていう広告を目にしたりしますが、どんな形でインプットするのが望ましいのでしょうか。

自然なサンプルに触れるためのリスニング

ここで言う「自然なサンプル」というのは、ネイティブの使う自然な表現のことです。先ほどの「THIS IS A PEN」の話ではありませんが、リスニングにおいてネイティブの使う自然な表現に触れた方がいいのは誰しもが理解できることと思います。

「THIS IS A PEN」をはじめとした、学習用に加工されたサンプルには不自然なものが多く、文法を学ぶのには役に立っても「話す英語」の習得には役立ちません。

早いうちから、日常で使われるようなネイティブが使う表現に触れることが大切です。そのためには海外ドラマや洋画などを吹き替えなしで観るのもいいでしょう。日本語訳を見ながらでもいいのですが、おすすめなのは「英語字幕で観ること」です。DVDや動画配信サイトであれば字幕を簡単に切り替えられると思うので、意味が分からなければ巻き戻して日本語訳を見ればいいのです。

同じことは洋楽を聴くときにも言えます。歌詞カードを見ながら聞くのですが、英語歌詞と日本語訳を見比べながら聞くとより効果的です。このとき環境が許すなら発音をマネしながら歌うのも有効ですよ。

「そんなことで勉強になるの?」と思う人もいるでしょうが、思った以上に効果がありますよ。そもそも勉強と思わずにできることが重要です。勉強ではなく趣味の一環として、生活そのものに英語と触れる機会を増やすのはとても有効なことです。「何から勉強?」という以前に、生活を英語に慣らしていくのです。

アウトプットをいかにしていくか

アウトプットをいかにしていくか

さて、インプットと同時にアウトプットも大事。発音することが何より重要なのは上で述べた通りです。ではどのようにアウトプットしていくか。そこが社会人の独学では難しいんじゃ…と思う人も多いかと思います。ですが、独学でやっていくことも不可能ではありません。

映画やドラマ、洋楽の発音を真似る

上のほうでもちょっと書きましたが、映画やドラマ・洋楽に合わせて発音してみることも立派なトレーニングになります。教科書に載っているような堅い表現ではなく、スラング交じりの日常会話の方が発音のレッスンには役立つはずです。

音読の教材を使う

音読用の教材も市販されています。こうなるといよいよ「勉強感」が出てくるのでモチベーションの持続が課題になりますが、音読の勉強は必須、英語を習得したいなら避けては通れないところです。英語をマスターするためには最初にここを頑張りましょう。ここが頑張れないなら、英語を習得するのは難しいかもしれません。

とはいえ、最初から無理な計画をたてては続かないのは明白。学生時代の失敗を思い出してください…と言えば、思い当たる節がある人の方が多いでしょう。

継続できる、無理のない時間設定

下手に「1日1時間!」などと勢い込んでみても、継続できなくては意味がありません。またよく「スキマ時間を有効に利用しよう!」などという勉強法を目にしますが、通勤時間を利用しようとしても満員電車でとてもそれどころじゃないという場合も十分に考えられますし、疲れたりやる気が起きないときに無理にやろうとしても効果的ではありません。

最初は土日に30分ずつでも構いません。大事なのは継続できるかどうかで、英語を勉強するということが生活の一部になるように慣らしていくことが肝心です。もちろんガンガン時間を取って勉強できるというなら、そうしていただいて一向に構いませんが。

目標設定

何となく英語を身につけたいというよりは、やはり具体的な目標設定があった方がモチベーションアップしやすいです。

「洋画を字幕なしで観られるようになりたい!」

「仕事に役立てて出世したい!」

「海外旅行で英語を駆使して楽しみたい!」

「外国人の恋人が欲しい!」

「外国人に道を聞かれたとき、スラスラ案内できるようになりたい!」

動機なんて、な~んでもいいんです。どんな動機でも恥ずかしいなんてことはありません。たとえくだらないかもと思うような動機でも、それによって英語を学ぶモチベーションが続けばそれは立派な武器になります。ちなみにもしどうしても「TOEIC〇〇点」という目標を立てたければ、まずは「600点」くらいを目標にするといいでしょう。

適切なレベル設定

いきなりハードルが高いビジネス英語などを覚えようとしても、まず挫折するのは確実です。始めから言っているように、まずは中学生レベルの英語を身につけることからスタートしましょう。「中学生レベルなんて…」と思っている方、それができていないから英語が話せないんですよ。

スクールやオンライン英会話に通うべきか?

スクールやオンライン英会話に通うべきか?

さて、ここまでである程度の下準備は独学でもできることがなんとなくお分かりいただけましたか?

・映画やドラマ・洋楽など、日常生活に英語を取り込む

・フォニックスを学ぶ

・音読の教材を使う

・空いた時間で、中学レベルの文法や単語を勉強する(苦痛にならないように!)

これだけで、ある程度の力は身についてきます。ただ、本当に英会話を身につけたいなら上の方法だけでは不十分なのも確か。ではここからどうするか?そう、ここまできてやっと初めて「スクールに通うか?オンライン英会話にするか?」などを考えるタイミングなのです。

この記事を最初からちゃんと読んでくださった人なら、一から英語を勉強したいと思ったときに安易に英会話学校などに通うことを決めるのは危険というのがなんとなくお分かりになるのではないでしょうか。

独学でできることをある程度やったうえでなら、スクールの説明・紹介内容を見て「この学校では英語力はつかなそうだな…」とか「この授業内容なら効果的にアウトプットのトレーニングができるな…」という判断が(少なくとも何も下準備がない状態よりは)できるようになっているはずです。

オンライン英会話なら安価なところが多いですが、英会話学校・スクールとなると金額も大きくなってきます。もちろん適切なスクールに通えば効果は絶大ですが、失敗しない学校選びのためにも自分だけでできることはしておきましょう。

まとめ

まとめ

今回は、一から英語を勉強し直したいと思っている人へ、気を付けるべき点を説明しました。何となくで高い英語教材に手を出してしまったり、高額なスクールに通って結局英語が身につかなかったなどという人の話はよく聞きます。どうせお金をかけるにしても、その前に最大限に効果が生み出せるような下準備を独学でしておくのは効果的だと思います。カラダづくりで言うと、ジムに通う前にランニングや腕立て伏せを自分でやっておくようなイメージでしょうか。そのうえで、理想的な学習環境を見つけることができればそれが一番ではないかと思います。

BRIT編集部
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