英語に未来形は存在しない!?willやbe going toの使い分けとそれ以外の方法

英語に未来形は存在しない!?willやbe going toの使い分けとそれ以外の方法

今回は皆さんと一緒に「英語の未来形」について考察していきましょう。

「英語の未来形はwillやbe going toを使う」と教わって、特に疑問も抱かずそのままにしていませんか?

実は「英語には未来形はない」というネイティブや言語学者もいる、と言ったら驚くのではないでしょうか。

本記事では今まで信じてきた英語の概念を少し崩し、willとbe going toのニュアンスの違い、はたまた両者を使わずに未来のことを表す表現について解説していきたいと思います。

文法的にやや高度になる部分もありますが、分かりやすく説明していくので付いてきてくださいね。

英語に「未来形」は存在するのか

英語に「未来形」は存在するのか

まず、冒頭で述べた「英語に未来形は存在しない」という件について話していきましょう。

多くの人が「意味分かんない、現在形・過去形・未来形と習ったし!」と思うでしょうし、「このサイトでも未来形について解説している記事を見たぞ!」なんていう人までいるかもしれませんね。確かに当サイトでも未来形については何度も触れています。

本記事に触れる前に下記記事をまず読んでいただいてもいいかもしれませんね。現在・過去・未来の時制について解説した記事ですが、実は下記記事の中でも「英語には実際は未来形は存在しない」ということについて触れています。

本記事では、もう少し深く掘り下げていきましょう。

未来形が無いってどういうこと?

まず、未来形がないというのはどういうことかについてです。もちろんご存知のように、英語に未来を表す表現が無いわけではありません。ではどういうことか。まず、基本的に動詞には現在形と過去形があります。例えば「have」であれば「had」のように「活用」しますよね。英語の文法に未来形があるのであれば、動詞も未来形に活用するはずなのですが、そのような単語はありません。動詞変化による未来形が無いということなのです。

他の言語、例えばスペイン語などはちゃんと未来形動詞というものが存在するようなので、全ての言語に未来形が無いわけではありません。英語には文法としてそういった活用表現がないということなのです。

なぜそうなのかという点に関しては、英語という言語が特に「現在と過去」を大事にするからという説もあります。その説が正しいかどうかはひとまず置いておいて、英語には「未来形」は無く「未来を表す表現」があるということです。何が違うの?と思われるかもしれませんが、現在形と過去形の関係を考えると、未来形というのはそれらと明らかに異なっています。

willとbe going toは未来形ではないの?

「じゃあwillとbe going toは?」と言いたくなる人も多いでしょう。確かに今まで「willとbe going toが未来形」と習ってきた人がほとんどだと思います。

ですが、先ほども述べたように文法的には「未来形」というものはありません。あくまで便宜上「未来形」と呼んでいるだけで、実際は現在形・過去形と並列で語られるものではなく「未来表現」というのが適切です。文法的に言えばwillは動詞ではなく助動詞ですし、be going to に関しては現在進行形ですからね。

そしてこれは後で詳しく解説しますが、英語で未来のことを表す方法はwillとbe going toを使う以外にもたくさんあるということが重要です。加えて、willとbe going toには単純に未来のことを表す以外の意味も含まれているということも併せて覚えていきましょう。

実は日本語にも未来形はない?

実は日本語にも未来形はない、というのも覚えておいた方が理解しやすくなるかもしれません。例えば以下の例を見てください。

【現在】私は毎日、寿司を食べます。

【過去】私は昨日、寿司を食べました。

【未来】私は明日、寿司を食べます。

過去に関しては「食べました」と動詞が活用していますが、未来に関しては現在と一緒で、「明日」という言葉を付けるだけで未来のことを表していますよね。

これについては、日本語が「過去か過去でないか」という基準で時制が分けられているという説があります。ちょっと英語と似ていませんか?未来のことが重要でないというわけではないでしょうが、文化的に「過去か過去でないか」が一番重視されてきたということでしょうかね。こう考えると英語に関しても文化的背景を踏まえて「文法的に未来形というものは存在しない」という説があるのも少し理解しやすくなるのではないでしょうか。

willとbe going toの意味と使い分け

willとbe going toの意味と使い分け

それでは、過去形ではなく過去表現であるところの「willとbe going toの意味と使い分け」について見ていきましょう。ニュアンスの違いが分かるようになってくれば上々です。

willとbe going toのニュアンスの違い

まずは下の表を見てください。

be going to will
既に決まっている予定 今(その時)決めたこと
今の状況から未来を予測 単純に未来を予想
予定・予測(客観的) 意志・予測(主観的)
ほぼ確実な未来の予測 不確実な未来の予測

この2つの違いを紐解くカギは、「willにはもともと『意思』という意味がある」ということ。そう考えれば「予定と決めたこと」「予測と予想」「客観と主観」の違いが見えてくるのではないかと思います。実際の例文で違いを見てみましょう。

I will play tennis after school.
放課後、テニスをするつもりです。

I am going to play tennis after school.
放課後、テニスをする予定です。

ニュアンスが結構違いますよね。willを使うと「その場で決めた感」が出てきます。willには「意思」のニュアンスがあるからです。また主観的な感じもありますね。対してbe going toを使うと「前々から予定していた感」が表現されます。

意思未来と単純未来

未来表現というのは、大きく2つに分けられます。それが「意思未来」と「単純未来」です。基本的には話し手の意思が感じられるものはwillが使われ、既に決まっている事柄に関してはbe going toを使うことが多いと言われます。しかし、場合によってはどちらでもほぼ同じ意味になることもあります。

意思未来とは

意思未来とは文字通り、人の意思が介在する未来のことで「~するつもりである」「~します」という表現です。意志や意図・意欲を表すため、単語それ自体にそういった意味を含むwillが使われることが多いのですが、be going toを使った表現でもそういった意味合いになることがあります。ややこしいですね。

ただ基本的に「前から決まっていたこと」ではなく「その場でなされた決心」を表す場合はbe going toではなくwillを使うと覚えておけばよいでしょう。

A)This room is warm.
この部屋は暑いね。

B)I will turn on the AC.
じゃあエアコンをつけるよ。

上の場合、エアコンをつけるのは決まっていたことではなく「今決めたこと」ですね。なおかつ、BはAに暑いと言われることを想定していなかった、というニュアンスも読み取れます。

I will play tennis after school.
私は放課後、テニスをするつもりです。

上の文と、下の文を比べてみましょう。

I will study English.
私は英語を勉強するつもりです。

上の文が「放課後」と具体的な時間を示しているのに対し、下の文は「いつ」という説明がありませんね。これによって、上の文より下の文の方がやや「意思の弱さ」を感じることができます。こういうニュアンスを含めることができるのも英語の面白いところですね。

You look very busy. So, I won’t stay long.
忙しそうだから、長居はしないよ。

上の文では、相手が忙しそうなのを見て明らかに今決めたことですよね。ここに「前から決まっていた」というニュアンスのbe going toを使うと少しおかしなことになります。

単純未来とは

「~でしょう」「だろう」と単純に未来のことを表現するのが単純未来です。意志未来との区別が難しいところですが、要は意思が介在していないもの~今決めたことではなく前から決まっていたこと・変えられないこと・自分でコントロールできないことなどがこれにあたります。またこれに関しても、willを使う場合とbe going toを使う場合があります。

It’s getting dark. It’s going to rain soon.
暗くなってきましたね。もうすぐ雨になりそうですね。

上のように「目に見える原因がある場合」は、willではなくbe going toを使います。また雨が降ることに意思の介在する余地はないですよね。

She will be late this evening.
彼女は今晩遅れてくるでしょう。
She is going to be late this evening.

上の2文に関しては、ほぼ同じ意味になりますね。willを使っても意思を表しているというよりは単純に未来を予想した「単純未来」となります。上の方で示した図をもう一度思い出してみましょう。

be going to will
既に決まっている予定 今(その時)決めたこと
今の状況から未来を予測 単純に未来を予想
予定・予測(客観的) 意志・予測(主観的)
ほぼ確実な未来の予測 不確実な未来の予測

表に即して見てみると、同じ単純未来でもwillの方がやや不確実、be going toの方が根拠のある確実性の高い予測というニュアンスを与えることができますね。

その他の未来表現

その他の未来表現

さて、ここからがまた難しいところですが、英語ではwillとbe going toを使う以外にも未来のことを表現する方法があります。順に見ていきましょう。

現在形を使った未来表現

実は現在形で未来のことを表すときもあります。ただしこれは「ガチガチに確定している予定」のときのみ。例えば交通機関の運行予定とか、テレビ番組や映画の上映予定など「そう簡単に個人の意思では変えられないもの」のときです。

また多くの場合、具体的な時間もしくはtomorrowなどの未来を表す単語を伴うことにも注目です。

The train arrives at 10am.
その電車は午前10時に到着する。

What time does the movie start tomorrow?
その映画は明日何時に始まるの?

I have a meeting next Monday.
次の月曜日に打ち合わせがあります。

現在進行形を使った未来表現

クライアントとのアポや医者・レストランなどの予約、イベントへの参加など確定していて準備が整っている予定を表現するとき現在進行形が使われる場合があります。

I’m visiting the client this afternoon.
私は今日の午後そのクライアントを訪問する予定です。

I’m leaving for Osaka tomorrow.
私は明日大阪に出発する予定です。

They store is holding a sale next week.
その店は来週セールを開催する予定です。

She is arriving at 7 am.
彼女は7時に到着する予定です。

be about toを使った表現

「今まさに〜することになっている」という意味で、近い未来・すぐ目の前にある未来を表現するときに使います。

She is about to laugh.
彼女は今にも笑いそうだ。

The plane is about to take off.
飛行機がまさに離陸しようとしている。

be to 構文

be to 構文は「変更できない」というニュアンスを強く含む「予定」や、義務・運命・可能・意志などを表します。

You are to finish your homework before dinner.
あなたは夕食前に宿題を終わらせなければなりません。

She is to be married next year.
彼女は来年結婚する予定だ。

Alcohol is not to be served after 10pm.
10時以降はアルコールを出してはいけません。

The festival is to be held from September 2nd to 11th.
その祭は9月2日から11日まで催されることになっています。

どれも比較的「硬い、強いニュアンス」を感じますね。実際、公の約束などで頻繁に使われたり、条文などにもよく登場する表現です。

まとめ

まとめ

今回紹介した以外にもまだまだ未来のことを表現する方法はありますが、基本から外れるので今回は省略します。未来表現で大事なのは「ニュアンスを伝える」ということ。単純に未来のことを表すのではなく、そこには意思の有る無しや確実性などのニュアンスが含まれている、あるいは含めることができます。

なので、文法的に正しいかどうかももちろん重要ですが、相手にどのようにニュアンスを伝えるか、または相手のニュアンスを読み取るかということを念頭に置いて未来表現を使いこなせるようになるといいですね。

BRIT編集部
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