英語を語源で覚えると忘れない?初めて見る単語でも読めるようになる方法とは

英語を語源で覚えると忘れない?初めて見る単語でも読めるようになる方法とは

英語の単語の覚え方としては様々な方法が世に出回っていますが、近年注目されているのが英語を語源で覚える学習法です。

語源というのは後ほど詳しく説明しますが、英単語を形成するパーツのようなもの。このパーツごとに分けて単語を覚えると、知らない単語でも意味を推測できたり同じグループに属する単語たちをまとめて覚えたりすることができます。

というわけで、今回は英語の語源を利用した学習法について詳しく解説していきます。必須というわけではないのですが、頭に入れておくだけでも確実にメリットがあるのでぜひ覚えてみてください。

英語の語源とは何か

英語の語源とは何か

まず最初に英語の語源とは何かを学んでいきましょう。最初に説明したように、英単語を形成するパーツのようなものです。具体的に言うと語源は
接頭辞(prefix)」「接尾辞(suffix)」「語根(root)
の3つに分けることができます。例を見ていった方が早く理解できるでしょう。下記の単語を見てください。

incredible

この単語をパーツごとに分けて考えてみると以下のようになります。

in-「~ではない(否定)」-credit-「信用、信じる」-able「~できる(可能)」

このように、接頭辞(in)+接尾辞(credit)+語根(able)でできあがっているのがこの「incredible(信じられない)」という単語です。「信用+できる」を頭のinで否定しているので、このような意味になるわけですね。

語根・接頭辞・接尾辞

語源は基本的に単語の基本的な意味を示す最小単位である語根があり、語根より前に付くのが接頭辞、語根より後につくのが接尾辞という決まりがあります。

接尾辞の例

接頭辞の例としては先ほどのin-の他にun-(例:unhappyなど)、dis-(例:disagreeなど)などがあります。

語根の例

語根の例としてはtain(例:entertainer, maintenance, sustainable, containerなど)、pass(例:passenger, passport, password, surpassなど)、form(例:information, performance, transform, uniformなど)などがあります。

このうち例えば「form」は「形づくる(form)」という意味のラテン語「formare」が由来で、「tain」は「保つ(hold)」という意味のラテン語「tenere」が由来。「press」は「押す(press)」という意味のラテン語「pressare」が由来となっています。ラテン語から派生している語が多いことは覚えておきましょう。

接尾辞の例

接尾辞としては先ほどの「-able」のほか、「-ate(〜にする)」(例:create,generate,innovateなど)、「-al(〜に関する)」(例:manual,formal,visual,final,vocalなど)などがあります。

その他の例

単語は必ずしも語根・接頭辞・接尾辞の3パーツから成り立っているとは限りません。例えば「prepaid(プリペイド)」という単語は「pre」と「paid」の2パーツ。「前もって・あらかじめ」という意味の接頭辞「pre」+「支払った・払われる」という意味の語根「paid」で、「前払いの・前納の」という意味になっています。

パーツが4つの場合もあります。例えば「dependent」という単語は「de-(下へ)」という接頭辞と、「pend(ぶら下げる)」という語根、名詞化する接尾辞「ent」によって「(他の物事の)下にぶら下がっている状態」→「依存している」という意味の単語になるわけですが、これにさらに否定の意味の「in-」を付けると「依存していない」「独立した」という意味になり、「independent(インディペンデント)」という単語ができあがるわけです。

語源で単語を覚えるメリットとは

語源で単語を覚えるメリットとは

語源で英単語を覚える方法は、メリットがある一方でデメリットと思われる部分もあります。まずはメリットから見ていきましょう。

英単語が覚えやすくなり、長期的に記憶に残る

語源で単語を覚えると覚えやすく記憶に残りやすいと言われます。正確には、忘れても思い出せるという方が合っているかもしれません。

語源で単語を覚えるということは、英単語の成り立ちである語源(パーツ)を知るということなので、忘れても意味を推測し直すことができるのです。

これは漢字に例えるとより分かりやすいかと思います。ごく簡単な例では、「さんずい」が付いた漢字だと水に関係する語だというのがありますね。池・沼・河・湖・港などです。ちなみに漢字の「漢」も元々は中国の川の名前だったそうです。

ほかの例では、「待」と「侍」という2つの漢字。どちらも右側は「寺」で、とてもよく似ていますね。この「寺」には「じっと留まる」という意味があります。これに「十字路」という意味を持つ「ぎょうにんべん」が付くと「待つ」という漢字になり、「人」という意味を持つ「にんべん」が付くと、身分の高い人のそばに控え留まる「侍」という漢字になります。

こうやって成り立ちから一度覚えると記憶に刻まれやすいですし、忘れにくいですよね。そして万が一忘れてしまっても、右が寺で左がぎょうにんべんだから…と思い出せる可能性があります。

語源で英単語を覚えるのがこれに似ているのがお分かりになりましたか?例えばimpression(印象)という単語を漢字のようにパーツに分けると、まずim-「中へ」+press「押す」で「相手の心に自分を押し込む」という意味になり、結果として「印象を与える」という意味になります。これに「こと・もの」を意味する「-ion」が付くと名詞になるので、impression=印象、という意味の単語となるのです。

こういう風に覚えた単語は心に残るという感覚が分かりますよね。

知らない単語の意味を推察できる

語源に慣れてくると、知らない単語の意味を推察することもできます。もちろん全ての単語というわけにはいきませんが、一定の法則にのっとって成り立っている単語であれば推測できます。実際、ネイティブの人が未知の単語に出会ったときも語源の知識を活用して類推しているそうですから、英語圏の人でも役立つ方法といえるでしょう。

例えば近年では当たり前のように使われるようになった「テレワーク」。これは英語といっても造語ですが、こんな新しい造語でも「tele」に「遠い」「遠隔の」「離れて」という意味があることを知っていれば、「離れて仕事をする」「遠隔での仕事」という意味が導き出せるというわけです。

ちなみにテレワークのテレがテレフォンから来ていると思っていた人も多いかと思いますが、正確には「テレフォンと同じ語源を持っている」です。似た単語を挙げるとtele+phone(テレフォン:電話)、tele+vision(テレビジョン:テレビ)、tele+scope(テレスコープ:望遠鏡)などがあります。

芋づる式に多くの単語を覚えられる

上で紹介したtele+work、tele+phone、tele+vision、tele+scopeがいい例です。teleという語源から派生して、一気に4つの単語が覚えられますね。このように重複して多くの単語に使われている語源(を構成する接頭辞・語根・接尾辞)を知ることによって、単語を体系的かつ効率的に学ぶことができるのです。

語源で単語を覚えるデメリットとは

語源で単語を覚えるデメリットとは

さて、語源で単語を覚える覚え方にはデメリットととらえられる部分もあります。順に見ていきましょう。

初心者には時間がかかるのでお勧めできない

すぐ上で「芋づる式に多くの単語を覚えられる…」などと書いているのに矛盾しているんじゃ?と思う人もいるかもしれませんが、ケースバイケースです。

特に初心者は、基本的な単語をまず多く覚えなければなりません。その場合は、とにかく何度も何度も丸暗記した方がいい場合が多いです。英単語の覚え方に関しては下記記事を参考にしてください。

例外が多い

同じ語源を持つためまとめて覚えることができる単語群がある一方で、語源が同じでも意味が違う単語も少なくありません。複数の意味を持つ語源があったりもするのです。またそもそも語源に分解することができない例外的な単語もあります。

また、単語を語源に分解するとかえってややこしくなるという場合もあります。例えばcongratulation(おめでとう)という単語はcon-「共に」+grate「喜び」+-ate「する」+-ion「こと」と分解できますが、はっきり言って「おめでとう」と素直に覚えた方が早いですよね。

語源を使った学習は100%完璧なものではないため、人によってはストレスを感じたりする場合もあるでしょう。漢字の部首を学んだりするのが苦手だったり嫌いだったりする人には、語源を使った英単語学習も「合わない」と感じることがあるかもしれません。

覚えておきたい主な語源の具体例

覚えておきたい主な語源の具体例

メリットとデメリット双方を説明してきましたが、やはり覚えておいて損はないものというのも存在します。代表的な語源はすでに知っているものも多いはず。今の知識を活用しつつ、さらに理解を深めていきましょう。これからご紹介するものはあくまで一部の例ですので悪しからず。

【接頭辞】ex-「外に」

「外に」という意味を持つ接頭辞。これを使った単語を列挙すると、なるほどと思うはずです。

export
ex「外へ」+ port「運ぶ」→ 輸出する

extend
ex「外へ」+ tend「伸ばす」→ 拡大/延長する

他にexit(出口)、extension(拡張・エクステ)、expect(期待する)、extraordinary(並外れた)など

【接頭辞】in(im)-「中(内)に」

import
im「内へ」+ port「運ぶ」→ 輸入する

imprison
im「内へ」+ prison「刑務所」→ 投獄する

他にinstractor(インストラクター)、indoor(インドア)、install(インストール)、impress(印象付ける)など

【接頭辞】dis-「反対/否定」

disagree
dis「否定」+ agree「賛成・同意する」→ 同意しない・口論する

disclose
dis「否定」+ close「閉じる」→ 明らかにする・発表する

他にdisable(~をできなくさせる)、disappear(消失する)、disappoint(~を失望させる)、disorder(無秩序)など

【接頭辞】sub-「下に」

submarine
sub「下に」+ marine「海」→ 潜水艦

subconscious
sub「下に」+ conscious「意識して」→ 潜在意識の・意識下で

他にsubconscious(潜在的な)、submit(服従する)、subway(地下鉄)、subsidy(補助金)など

【語根】form「形作る」

reform
「re(再び)」+「form(形作る)」→ 作り直す

他にinform(知らせる)、formal(正式に)、uniform(制服)、perform(演じる)、conform(従う)など

【語根】port「運ぶ」

portable
「port(運ぶ)」+「able(~できる)」→ 持ち運び可能な

他にtransport(輸送する)、report(伝える)、deport(離れる)、airport(空港)、teleport(転送する)など

【接尾辞】-ful「~に満ちた」

helpful
「help(助ける)」+「ful(~に満ちた)」→ (人が)役に立つ

他にfruitful(豊かな)、grateful(素晴らしい)、respectful(敬意を表する)、thoughtful(思慮深い)など

まとめ

まとめ

今回ご紹介してきた語源を利用した学習法は、文中でも述べたとおり多くのメリットもある一方でデメリットもあります。初心者には向かない学習法であることは言うまでもありませんし、中級者以上だったとしてもあくまで補助的に使うのが吉です。

とはいえ、この学習法が合っている人には有効なのも確か。どこまで利用してどこまでを得るのか、自分でしっかりと見極めながら取り入れていけば大きな力のひとつになることは間違いありません。

当サイトでは他にも英語学習法をいろいろ紹介していますから、参考にしてより自分に合った勉強法を探してみてくださいね。

BRIT編集部
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