【図解】作業と知識を紐づける、英語勉強ノートの活用法3選

【図解】作業と知識を紐づける、英語勉強ノートの活用法3選

昨今の英語学習は、スマートフォンアプリや動画の講義の登場により、これまで以上に選択肢が広がりました。しかし、新しい媒体が登場してなお、参考書やノートを用いた勉強法も、根強い支持を得ています。中でも、自分自身で作った「英語勉強ノート」を活用している学習者さんをよく見かけます。

そこで今回は、英語の勉強でノートを使うメリットや活用法、オススメのノートについてご紹介していきます。デジタル全盛期の今、アナログな学習法が持つ魅力とは何かをお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

英語の勉強でノートを使うメリットとは?

英語の勉強でノートを使うメリットとは?

まず、英語の勉強でノートを使用する具体的なメリットをご説明します。主に、以下の3点が挙げられます。

①自分だけの参考書を作れる
②復習がしやすい
③書くことで記憶の定着を図れる

順に解説しましょう。

①自分だけの参考書を作れる

英語勉強ノートを作成するメリットとして真っ先に挙げられるのが、ノート勉強法の持つ柔軟性です。

例えば、問題集で演習をしていて、「この問題自信がないな」と思っていたのに、(たまたま)正解する、という経験はありませんか?英語学習アプリでは、間違えた問題をAI(人工知能)が記憶し、類題を出題してくれるシステムはありますが、こういった「自信がなかった問題」や「合っていたけど復習が必要な問題」についてはAIの知るところとはなりません。

しかし、ノートでの学習であれば、自分が理解不足だと思った点についても印やコメントで記載ができます。また、学習した内容を自分の言葉で追記ができることも大きな魅力です。

②復習がしやすい

英語勉強ノートのメリットの2つ目は、復習がとても容易なことです。

また英語学習アプリと比較をしてみましょう。英語学習アプリはとても優秀で、自分が間違えたことのある問題やその履歴から、復習するべき問題をAIが判定して出題をしてくれます。ただ、アプリ内には膨大なデータがあるため、「この間やったあの問題を復習したい」「この前見た解説をもう一度みたい」といった、特定のデータ・文章を探すことはかえって難しい場合が少なくありません。

一方でノートであれば、複数のページをさかのぼって参照しやすい上に、高い頻度で見返すページに付箋を立てておくことで、簡単に目的のページにたどりつくことができます。

③書くことで記憶の定着を図れる

英語勉強ノートの利点、最後は、手を使って作業をする(=書く)ことで記憶の定着を図れるという点です。ここで言う「書くこと」とは、学生時代の課題勉強のように、単語を何度も書くことだけを指しているのではありません。

例えば、メリットの1つ目でお伝えしたように、英語勉強ノートに苦手だと思った内容についてコメントを入れたり、補足の説明を追記したりしたとします。すると、「あの問題でノートにこういうコメントを入れたな」のように、ノートに記載したという行為の記憶が知識の記憶と連動するため、結果記憶として残りやすいという仕組みです。

英語をはじめ語学学習は、膨大な知識を何度も反復演習することで記憶に残す必要があります。その定着の効率化としても、英語勉強ノートには強みがあるのです。

英語勉強ノート・効果的な活用法3選!

英語勉強ノート・効果的な活用法3選!

では、実際にこれらのメリットを活かすには、ノートをどのように活用すればいいのでしょうか。ここでは3つの活用方法を具体的にご紹介します。

①単語暗記&復習用ノート

英語勉強ノートの活用例でおそらく最もスタンダードな活用法が、単語暗記&復習用のノートです。主な用途としては、学習時に自分の知らない単語に出会った際にその単語と意味・用法(時には例文)などを記録しておき、後から「オリジナル単語帳」として暗記や復習をする、という活用法です。

一般的な英単語帳を使っての勉強法と違って、自分がわからなかった単語(または意味用法)だけが掲載されているため、とても効率よく復習できます。この点はお好みですが、例えば単語を記載する際に赤系(オレンジ・ピンク)の色を用いることで、赤シートで隠して反復して復習をすることも可能です。

単語暗記&復習用ノート

単語学習用ノートの作り方

販売されているノートの中には単語学習専用のノートもありますので、そちらを活用しても良いですし、ご自身が持っているノートやルーズリーフを単語学習用に改変することも可能です。意味や用法を記載できる箇所をやや大きめに配分することが作成のポイントです。

(1)ノートのページを縦に半分に折る
(2)縦に折った半分の外側と中心の折り目をあわせ、4分の1の折り目をつける
(3)一番左側の折り目にマーカーで線を引く【完成】

単語学習用ノートの作り方

②間違いまとめノート

参考書や学習アプリで問題を解いたあと、解説を読んですぐに次の問題へ…と行ってしまいがちですが、語学学習一番の成長タイミングは「間違えた瞬間」です。どうしてその問題を間違えてしまったのか、という考え方をきちんと残しておくことで、苦手を効率的に克服することが可能です。

間違えた問題とその考え方をノートにまとめることで、自分が押さえておかなければならない内容だけが記載された参考書として活用できます。この際のポイントとして、なるべく簡潔かつわかりやすい表現で記載することです。本当に参考書を執筆しているわけではありませんので、後から見返して自分が理解しやすいように、わかりやすい表現で記載することが重要です。

間違いまとめノート

③英会話復習ノート

英会話レッスンは復習が大切、ということは重々わかっていても、「英会話レッスンの復習」というとピンとこない方もいらっしゃるかと思います。この英会話レッスンの復習に、ノートを活用してみる方法はいかがでしょうか。例えば、以下のような内容をレッスン日別にまとめることで、その日のレッスンの内容を後から復習できます。

・その日に新しく学習したフレーズ
・レッスン中に言いたかったのに思い出せなかった単語/フレーズ
・先生に指摘された間違い
・レッスン中の疑問点

その次のレッスンまでに、英会話復習ノートに記録した内容を復習して望むことで、限られたレッスン時間をより有意義なものにすることが可能です。

当サイトでは、英会話レッスンに関する記事も多数掲載しております。英会話スクールの受講を検討されている方は、ぜひこちらの記事もご参考になさってください。

英語の勉強でノートを使う注意点

英語の勉強でノートを使う注意点

ここまで、英語勉強ノートのメリットや活用法をお伝えしてきました。この項では、英語勉強ノートの効果を最大限に活かすために、注意しておきたい点についてもお伝えします。

あえて余白を残しておく

英語勉強ノートは「追記ができる」ということが大きな強みです。そのため、最初から余白なくきっちりと文字を敷き詰めて書いてしまうと、付随知識や関連知識を追記できません。そのため、普段よりも少し広めに余白を残して記載することをオススメします。

「きれいなノートを作る」ことは勉強ではない

英語勉強ノートで最も陥りやすいのが、「ノートをきれいに作る」ことに終始してしまい、内容が記憶に残らないというケースです。ノート作りはあくまでも手段であって目的ではありません。見た目の良さよりも復習のしやすさや記載内容の簡潔さにこだわることで、より学習効率を上げることができます。

「向いてない」と思ったら、辞める

ここまでお伝えしてきて、この内容には少し驚かれたかもしれません。ですが、どのような勉強法にも、個々人の性質によって向き不向きがあります。

英語勉強ノートは、自分の弱点や苦手を克服したいと思っている人にとって、その苦手なポイントを可視化できる、という点でとても重宝します。しかし、苦手に立ち止まって向き合うよりも、できるだけ多くの演習を通して理解を深めたい、という方にとってはやや野暮ったい印象を持たれることがあります。

万人に通用する勉強法というのは、残念ながらありませんが、「自分に合った勉強法」を見つけることは可能です。英語勉強ノートをやってみたけど性に合わない、そんな場合にはきっぱりと辞めて、別の勉強法を試してみることが大切です。

当サイトでは、様々な英語学習法を紹介しています。英語ノートの活用は性に合わなかったので別の勉強方法を検討したい、という方はぜひこちらもご参考にされてください。

英語の勉強にオススメノートのご紹介

英語の勉強にオススメノートのご紹介

ここからは、実際に英語の勉強に使用するのにオススメのノートをご紹介します。

・ニーモシネ(マルマン)
・ショットノート(キングジム)
・ロルバーン フレキシブル(ロルバーン)

ニーモシネ(マルマン)

ニーモシネは綴りの方眼ノートのため、縦横どちらでも使用できます。単語ノートとして使用したい方は縦、英会話復習用ノートとして使用したい方は横、間違いまとめノートとして使用したい方はお好みで縦横設定可能です。一般的なノートよりも紙が厚く上質なので、復習用に長く使用・保存するのに向いています。

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ショットノート(キングジム)

英語勉強ノートは魅力的だけど、管理はデジタルで行いたい……という方にオススメのノートです。ショットノートは、専用のアプリで撮影することで手書きのノートをデジタル管理できます。また、ノートに書いた日付や番号をOCR(文字データとして認識)してもらえるので、日付や番号をいちいち入力する手間も省けます。

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ロルバーン フレキシブル(ロルバーン)

綴りノートとして人気の高いロルバーンから、ルーズリーフのようにページを移動できる、フレキシブルタイプが発売されています。表紙もしっかりしていますので、隙間時間の活用のために普段から英語勉強ノートを持ち歩きたい、という人や、1冊のノートでいろいろな英語学習に使用したい、という方にオススメです。

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まとめ

まとめ

英語勉強ノートは、その多彩な活用法が大きな魅力です。今回ご紹介した活用法をアレンジしていただいても良いですし、全く別の活用方法を採用してもいいでしょう。

ご自身にの新しい勉強方法の1つとして、英語勉強ノートを取り入れられてみてはいかがでしょうか。

BRIT編集部
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