英語の単語学習の重要性とは?【最初に学習する利点や勉強法を解説】

英語の単語学習の重要性とは?【最初に学習する利点や勉強法を解説】

英語力を身につけたいと考えたとき、「まずは英単語からなのかな…?」と考える人は多いと思います。

ですが同時に、

・単語を覚えることってそんなに大事?
・結局どのくらい覚えればいいの?

と思っている人も、少なくないのではないでしょうか。

そこで、この記事では、単語学習の重要性について解説するとともに、効率的に単語をインプットできる方法をご紹介します。3分程度で読めますので、ぜひ気軽に目を通してみてください。

英語学習における単語学習の重要性

英語学習における単語学習の重要性

英語を勉強する上で、単語学習がなぜ大切なのかと思う方もいるかもしれません。単語を1つずつ勉強するよりも、文法などをまとめて勉強した方がいいと考えることもありますよね。

そこで最初に、単語学習の重要性について掘り下げていきたいと思います。

日本語と英語の違いが大きい

1つ目は日本語と英語に大きな違いがあるからです。

日本語以外の言語は英語に似ているケースもあるため、習得が早くなったりすることもあります。たとえば、フランス語には、英語と表記が似ている単語が比較的多くあり、覚えやすいと言われています。フランス人と日本人が同じように勉強したら、おそらくフランス人の方が早く英語を習得できるでしょう。

それに比べ、日本語と英語は明らかに違います。英語学習において、日本人は外国人と比べてスタートラインが違っているわけです。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。ですが、日本人の場合、単語からひとつひとつ丁寧に習得していく必要があります。

逆に単語を覚えてくれば、少しずつ学習が楽に感じるようになるでしょう。

文法など全ての基本になっている

英語を学習する中では、「文法」の勉強も欠かせません。

とはいえ、文法を学ぶ前にある程度英単語を学習することは大切です。「文法」にはある程度パターンがあるからです。

英語の文型は、基本的に以下の5つとされています。

第1文型 SV
第2文型 SVC
第3文型 SVO
第4文型 SVOO
第5文型 SVOC

たとえば、この中で主語を表すのは「S」です。

単語を覚えていなかったとしたら、何が主語なのか・どんな単語が主語になるのかが、わからないですよね。しかし、単語を勉強していれば「I・You・He・She」というようにおおまかな言葉がわかるわけです。

また、「V」は動詞を表していますが、動詞も「Play・enjoy・swim」などのように決まっています。

英文法については難しく感じるかもしれませんが、上記の文型に単語を当てはめていくのが基本です。そのため、単語を覚えた上で文法を学習した方が理解のスピードは早くなるでしょう。

なお、「SVOC」については、下記で詳しくご紹介しています。よければ、あわせてご覧ください。

単語学習から始める利点や注意点

単語学習から始める利点や注意点

英語の学習を進める中で、最初に単語を覚えることはとても重要です。次に、単語から学習を始めるよさや注意すべき点について解説していきたいと思います。

利点①長文が読めるようになる

長文を読むコツは、文法や速読法を身につけるなどさまざまです。

しかし、1番は「単語力をつけること」と言っていいでしょう。単語を覚えていなければ、どれだけほかの知識や技術を習得していても生かすことができません。

反対に知っている単語が多ければ、仮に長文で知らない単語が出てきたとしても、ある程度推測ができます。特にTOEICなどの試験では、わからない単語が文章に混じっているのはよくあること。単語学習から取り組めば、長文の対策がぐっと楽になります。

長文が読めれば、本や新聞などもスムーズに理解でき、英語の世界もどんどん広がっていきます。メリットは大きいと考えていいでしょう。

利点②最低限のコミュニケーションがとれるようになる

単語があれば、外国人と最低限のコミュニケーションがとれるようになります。

何かを指さして「this!(これ)」ということもできますし、相手が何を言ったか分からなければ「What?(何)」と聞くことができます。きれいな会話にならなかったとしても、単語ひとつで相手に通じることもあるわけです。

「自分の言葉が外国人に通じた!」という経験は、英語を勉強していてよかったと思う何よりの瞬間。勉強に対するモチベーションが向上し、さらに積極的に取り組めるようにもなるでしょう。

また自分が単語だけでコミュニケーションをとったとしても、ネイティブの方は正しい文法で話をしてくれます。単語を覚えておくだけで、英会話のスキルが身につく可能性も十分にあるのです。

注意点①覚える単語を選ぶ

単語学習をする上で気をつけたいのは、自分が覚えたい単語や覚える目的をはっきりとさせておくことです。これらがはっきりしていないと、自分に合っていない学習を始めてしまい、効率の悪化や挫折のパターンに陥りやすくなります。

たとえば、「必要のない専門用語の暗記に苦労する」「初心者なのに上級者向けの学習に手を出して、やる気をなくす」などです。

特に単語学習の場合、基本的にテキストやアプリといった学習ツールを用います。これらは、「ビジネス用」「旅行用」「TOEIC・TOEFL受験用」「初心者用」「上級者用」など用途が決まっているのが一般的です。取り入れる前に、自分の目的に合っているかどうか確認することが大切と言えるでしょう。

注意点②あらかじめ数を決めておく

単語学習から始めるときには、最初にどれくらいの単語を覚えるかを決めておくようにしましょう。

TOEICを例にとると「700点以上取るためには3000語を覚えていれば良い」という考えもあれば、「900点以上とるためには10000語を覚えておくべき」という意見もあります。自分がどれくらいを目指すのかを考えることは必要です。

また、1日単位で、どれくらいの単語を覚えるのか決めることも重要です。

単語学習のありがちなパターンに、最初に数を決めなかったために1日目にたくさん覚えて、3日目ごろに燃え尽きてしまい取り組まなくなることがあります。

単語学習では、「継続は力なり」という言葉どおり、毎日少しずつでも続けていくことが大切。自分が無理のない範囲で構わないので、毎日計画的に取り組んでいくようにしましょう。

英単語の具体的な学習方法

英単語の具体的な学習方法

では、実際にどのように英単語を覚えていけばいいのでしょうか。段階に合わせて解説をします。

ステップ1

最初に大切なのは、ひとつひとつの単語を丁寧に見たり聞いたりすることです。順番に見ていきましょう。

単語を聞く

まず最初に大切なのは、単語をしっかりと聞くことです。このときはまだ、英文などを見ないで耳だけに意識を集中させます。

最初のうちはなかなか聞き取ることができないかもしれません。まったく言葉が分からない場合もあるかもしれませんが、その場合は気にせず次のステップに進んでください。

アイシャドーイング

次に行っていくのがアイシャドーイングです。耳で音を聞きながら、目で単語を見ていきましょう

このとき、特にローマ字の勉強をしてきた方は、英語特有の読み方にも気を配りながら見るのがポイントです。たとえば、「base」の「a」はアではなくエイと読みますね。単語ひとつひとつの正しい発音やアクセントを身につけるために大切なことなので、ぜひ心がけてみてください。

単語を読む

単語を実際に読んでいきましょう。ここでのポイントは、声の大きさ、発音、アクセントです。声の大きさは記憶定着に、発音やアクセントは正しい知識習得につながります。

また、単語の本などで学習している場合、例文が書いてあるケースもあります。できれば例文の方も合わせて音読をするように心がけてみましょう。単語が文中でどのように使われるかを覚えることができるので、一石二鳥です。

ステップ2

次に、もう少しレベルアップした読み方に挑戦していきましょう。難しいかもしれませんが、取り組んでいくことで大きく英語力をつけることができます。

音源と一緒に読む

例文の方を目で見ながら、音源に合わせて音読しましょう。

最初のうちは音源のスピード感についていくことが難しく感じるかもしれません。しかし、慣れるまで練習することで大きく飛躍することができます。

読み方が分からない単語に関しては最初のうちは飛ばしてもOK。とにかく何度も練習するように心がけましょう。

ルックアップ&セイ

慣れてきたら、音を流さずに自力で読むようにしましょう。単語を見たあとに顔を上げて、音読をしていきます。何も参考にせず、スラスラと発音できるようになれば、かなり成長したと考えていいでしょう。

なお、発音やアクセントは大切ですので、もしわからなくなったり曖昧になったりした場合は、アイシャドーイングの項目に戻って確認し直すことをおすすめします。

リピート

単語の本などを見ないで、音だけを聞いて発音できるようにしましょう。音から何の単語なのかがわかり、スペルなどが正確に浮かぶのが理想です。

何の英単語なのかわかるのはもちろんですが、日本語の意味についても同様にわかるようにしていきましょう。

書き写すのもよい

何かを覚えるときは手を動かすのも大事だと言われています。実際に何かを暗記するときに書きながら覚えたという方は多いのではないでしょうか。書くのは「アクティブ暗記」ともいわれていて、とてもいいものとされています。

単語学習でおすすめなサービスやテキスト

単語学習でおすすめなサービスやテキスト

最後に、実際に英単語を学習する際に、おすすめのサービスやテキストをご紹介します。

サービス

サービスは、主に次の2つがおすすめです。

・BooQs
・LINGVIST

これらはネット環境を使い、気軽に取り組むことができるメリットがあります。順に詳しくご紹介しましょう。

BooQs

BooQs

「BooQs」はWEB上で英語を学習できるサービスです。OSなどを選ばないため、幅広く使うことができるメリットがあります。

特徴は、間違えてしまった単語についても、もう一度復習できるようになっている点。また、普段の生活やビジネスなど、それぞれシーンで使える英単語の90%近くをカバーしている点です。そのため、使い込むだけで必要な知識を漏れなく習得できます。

何を利用するか迷っている方には、一度試してみるのをおすすめしたいサービスです。

公式HPを見る

LINGVIST

LINGVIST

スマホアプリで簡単に学習ができます。スキマ時間を活用して勉強ができるのは嬉しいのではないでしょうか。

「TOEFL対策・英検対策」のアプリランキングで1位を受賞したこともあり、安心の実績があるのも特徴です。

注目すべきはAIを活用している点です。大量のデータをもとにすることで、重要な英単語から学ぶことができるようになっています。

ほかにも毎日のデータをひとつひとつ分析しているため、日々の成長を知ることができます。モチベーションアップにもつながりますね。

無料お試しもありますので、自分に合っているか確かめたあとに使用できます。

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テキスト

WEBやアプリを使うのが苦手な人には、テキストを使うのがおすすめです。テキストも、いいものがたくさんあります。

今回、ご紹介するのは以下の2冊です。

・『速読・速聴英単語Core1900』
・『Distinction2000』

こちらも順にご紹介していきましょう。

速読・速聴英単語Core1900

『速読・速聴英単語』のメリットは、社会人に合っているということだと言えます。 英単語のテキストには、大学受験の勉強の際に使うものもいくつかありますよね。しかし、大学受験用だと幅広く学ぶことができるものの、ビジネスシーンですぐに使うのは難しかったりします。

その点、「速読・速聴英単語Core1900」であれば社会人向けに作られていますので即効性があります。具体的には、教育や社会問題などにテーマを絞っていますので、仕事の場面でも活用していくことができるでしょう。

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Distinction2000

『Distinction2000』はとにかく実践力にこだわっています。学習した内容をすぐに活用できることは魅力と言えるでしょう。

また、単語だけでなく例文も充実しているのが特徴です。

一般的なテキストだと、堅い例文が多いもの。学習としてはいいかもしれませんが、日常生活で使うにはちょっと難しすぎるときがしばしばあります。

こちらの書籍の場合、くだけた例文やユーモアも収録されていますので、実用性があるのはもちろん、楽しみながら学ぶことができます。

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まとめ

まとめ

単語学習は、英語の勉強でとても重要なものです。本記事でご紹介したように、最初に重点的にしておくことで、ほかの勉強がぐっと楽になることがあります。

もちろん「自分に適した勉強方法」は人の数だけありますから、中にはしっくりこないという方もいるでしょう。

当サイト「BRIT」では、さまざまな英語の勉強方法をご紹介しているので、よろしければご覧ください。

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