取るべき英語資格がすぐにわかる一覧表つき!7つの資格の特徴と、オススメの勉強法まとめ

取るべき英語資格がすぐにわかる一覧表つき!7つの資格の特徴と、オススメの勉強法まとめ

英語学習において、資格取得を1つの目標とされている方も多いかと思います。せっかく英語を勉強しているのですから、その成果として何か資格を得られると、これからのモチベーションアップにもつながります。

しかし、英語学習は人気なこともあり、資格の種類は多岐にわたっています。「一体どの資格を目標にしたらいいかわからない…」そんなお悩みもよく耳にします。

そこで今回は、日本国内で受験可能な主要な英語資格について、取得の目的・目標別にまとめてご紹介いたします。記事後半には、それぞれの資格について、押さえておきたい情報もまとめておりますので、英語の資格取得を目標とされる方はぜひ最後までお読みください。

英語の資格取得を目指す上で知っておきたいポイント

英語の資格取得を目指す上で知っておきたいポイント

現在、日本で受験できる英語の資格は30を超えています。主要なものからマイナーなものまでさまざまです。ここから、英語の資格に多様かつ大きなニーズがあることがよくわかります。

では、なぜ英語の資格試験はそんなにも多くの種類があるのでしょうか?

その答えは「試験によって図れる能力に違いがある」ということにあります。

資格取得の目的を考える

英語の資格には「日常生活を基盤とした英語力をはかる資格」や「ビジネス英語に特化した資格」、「海外移住を目標とした資格」など、資格ごとに特性が大きく異なります。

例えば最近英語を勉強しはじめて、自分の実力が知りたいと思った際、よく調べずに「海外移住を目標とした資格」を受験してしまっては、実力不足に感じてかえって落ち込んでしまうかもしれません。まずは一体どのような目的で資格取得をしたいと思ったのか、この部分を自身の中で明確にする必要があります。

すなわち、自分の目的に合った資格を見つけることが、英語の資格取得の第一歩です。やみくもに資格取得を目指すのではなく、目標として設定した資格に向けて勉強することが大切です。

【取るべき資格がわかる一覧表】

目的別・オススメの英語の資格をご紹介

とはいえ、自分の資格取得の目的が決まっても、その目的に合致した資格がどれなのかを調べるのは、なかなか難儀なことと思います。

そこで以下に、資格取得の目標・目的に合ったオススメの資格を一覧にしてご紹介します。

資格取得の目標・目的 オススメの資格
とにかく英語の資格がほしい! ・実用英語技能検定(英検)
・TOEIC(L&R)
転職に有利になるような資格がほしい! ・実用英語技能検定(英検)
・TOEIC(L&R)
収入アップに必要な資格をとりたい! ・TOEIC(L&R)
・BULATS
海外との取引を中心とする部署や、外資系企業で働きたい! ・TOEIC(L&R)
・BULATS
・国連英検(国際連合公用語英語検定試験)
独立して、英語を使った仕事をしたい! ・全国通訳案内士試験
自分の英語力を試したい! ・TOEIC(L&R)
・CASEC
将来、海外留学したい!海外に移住したい! ・IELTS

各資格の基本情報・レベル・メリット・勉強法をご紹介

各資格の基本情報・レベル・メリット・勉強法をご紹介

このパートでは、前項で挙げた各資格が一体どのような試験形式なのかといった基本情報から、レベル、勉強法まで、より詳細にご紹介します。

実用英語技能検定(英検)

英検は、日本で最も知名度のある英語の資格試験の1つです。

レベルが細分化されているため、初めて英語の資格試験を受ける人も受験しやすく、また自分の実力がどこにあるのかが図りやすいことが特徴です。認知度が高いため、大学入試や就職において英語力の指標として扱われる機会も多く、日本における代表的な英語の資格試験といえます。

試験形式 一次試験:筆記試験・リスニングテスト
二次試験:個別面談(3級以上)
受験料 1級:10,300円
準1級:8,400円
2級:7,400円
準2級:6,900円
3級:5,900円
レベル 1級:大学上級程度~ネイティブレベル
準1級:大学中級程度
2級:高校卒業程度
準2級:高校中級程度
3級:中学卒業程度
取得のメリット ・日本で最も知名度のある英語資格のため、就職/転職活動などで自分の英語力をアピールしやすい
・TOEICスコアなどと違い有効期限がないため、一生の資格として記載ができる
向いている人 ・段階的に英語力を確認したい人
・細かなステップで英語力アップを図りたい人
・国内企業の就職/転職で英語力をアピールしたい人
・通訳案内士を目指す人(英検1級で英語の試験が免除となるため)
役立つシーン ・就職/転職
オススメの勉強方法 ・公式テキストでの反復練習
・単語アプリでの語彙力アップ

英検はレベルが多岐にわたっているため、「まずはなんでもいいから英語の資格をとってみよう」という方から、国内で英語を専門として働きたい人まで目標としやすい資格です。

当サイトの以下のページでは、英語のレベル別の学習法についてご紹介していますので、学習時のご参考にぜひこちらもご一読ください。

TOEIC(R) Listening & Reading Test

TOEICは、英検と並んで日本国内で知名度の高い英語の試験です。英検との大きな違いは、「級」という概念がなく、どのレベルの学習者も同じ試験を受けるという点にあります。その上で、自分が何点取得したのかを「スコア」という形で得ることができます。このスコアは多くの企業で入社条件および昇進条件として扱われているため、社会人の英語学習者の目標とされることが多い試験です。

試験形式 マークシート方式
(リスニング100問・リーディング100問)
受験料 6,490円
レベル すべて
※0点~990点の取得得点によって、自分のレベルを知ることが可能
取得のメリット ・就職/転職/昇進/配属などの機会において、自分の英語力を明確にアピールできる
・世界的に実施されている試験のため、海外企業への就職時にもスコアを使用できる
・自分の英語力を明確なスコアで知ることができ、英語学習の現状把握やモチベーション維持に役立つ
・ビジネス英語力を身につけることができる
向いている人 ・就職/転職/昇進/配属において、具体的に目標となるスコアがある人
・自分の英語力を知りたい人
役立つシーン ・就職/転職
・ビジネスシーン
・日常学習
オススメの勉強方法 ・公式問題集での演習
・TOEIC対策アプリでの学習(リスニング・単語)

当サイトでは、TOEICの具体的な試験内容の紹介や、対策学習についてご紹介していますので、受験を検討されている方はぜひこちらもご一読ください。

全国通訳案内士試験

全国通訳案内士試験は、日本唯一の語学系国家試験です。

英語のほかにも、フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・中国語など、10か国語以上の言語が対象となっています。単純な外国語の資格試験というよりも、実際に日本を訪れた観光客に対して、外国語を用いて日本の文化・歴史・地理についての解説を行えるかどうかをはかります。そのため、外国語試験の内容もさることながら、日本地理/日本歴史/一般常識の試験難度も高く設定されています。

試験形式 一次試験:筆記試験(外国語・日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務)
二次試験:口述試験
受験料 11,700円
レベル 上級者~ネイティブレベル
取得のメリット ・唯一の語学系国家資格のため、信頼を得やすく通訳ガイドとしての仕事の機会が与えられやすい
・英語力を活かして独立した働き方ができる
向いている人 ・英語力に自信があり、外国人ともっと積極的に話したい人
・英語を使って独立して仕事をしたいと考えている人
役立つシーン ・ビジネスシーン
・日本に来た外国人をおもてなししたいとき
・海外で知り合った人に日本の良さを伝えたいとき
オススメの勉強方法 ・公式問題集を用いた傾向分析、演習
・過去問題集を用いた演習
・日本地理/日本歴史の復習(大学受験レベル)

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)

国連英検は、初級者からネイティブレベルまで受験可能な英語能力試験です。

よく英検と比較されますが、特A級については英検1級よりも上位のレベルとされています。また、他の英語資格試験と違って、時事的な内容や国際問題といった知識について問われる点も、国連英検の特徴の1つです。

試験形式 筆記試験、作文(B級以上)、面接(A級・特A級)
受験料 特A級:12,500円
A級:10,000円
B級:7,500円
C級:4,500円
D級:4,500円
レベル 特A級:ネイティブレベル(国際会議などで自由に意思を伝えられる)
A級:大学上級程度
B級:大学中級程度
C級:高校修了程度
D級:高校1・2年程度
取得のメリット ・外資系企業への就職/転職時に英語力をアピールできる
・国際公務員選考時の語学能力審査において参照される資格でもあるため、国際的な活躍を視野に入れている場合に有利に働く
向いている人 ・単純な英語力だけではなく、時事的な語彙力や国際問題についても同時並行で学びたい人
・英検1級以上の難易度の試験に挑戦したい人(特A級)
役立つシーン ・友人や仕事仲間とディベートするとき
・研究論文を読むとき
オススメの勉強方法 ・英字新聞や英語雑誌でのリーディングトレーニング
・海外ニュース等を通じて国際的情勢に関する知識を深める
・公式問題集での演習

BULATS

BULATSは、ビジネス英語に特化した英語資格試験です。

自身のビジネス英語のレベルを知りたい方にオススメです。4技能の中から選んで受験ができる試験は珍しいため、スピーキングのみ、ライティングのみ、など自分の伸ばしたい技能の力を図りたい場合にも大変有効です。

試験形式 Speaking、Writing、Reading & Listening
受験料 2,900円~11,900円
※受験技能数により変動あり
レベル 中上級者~ネイティブレベル
取得のメリット ・ビジネスシーンで必要な英語力を養うことができる
・4技能のうち、伸ばしたい技能に重点を置いて学習ができる
向いている人 ・英語でのビジネスコミュニケーションを充実させたい人
・英語の4技能の力を醸成したい人
役立つシーン ・海外部門/海外企業との商談・交渉
・海外企業や海外部門への就職/転職/異動
オススメの勉強方法 ・ビジネス英会話のフレーズを学習する
・オンライン英会話でスピーキング力を鍛える
・TOEIC用の単語帳や、単語学習アプリを用いて英単語学習をする

CASEC

CASECの一番の特徴は、その手軽さにあります。CASECはインターネット環境とパソコンがあれば、24時間受験が可能なオンライン試験です。

また、コンピューターが正答率に応じて試験内容を順次変更していくため、試験内容は個々人の実力に応じて変化していきます。

試験形式 オンラインテスト(空所補充、リスニング)
受験料 3,500円
レベル 初級者~上級者
※受験者のレベルに応じて試験問題が変化する
※0点~1000点の取得得点によって、自分のレベルを知ることが可能
取得のメリット ・就職/転職/昇進/配属などの機会において、自分の英語力を明確にアピールできる
・テスト結果にて、TOEICや英検とのスコアの互換性を知ることができるため、TOEICや英検に向けての予行練習として活用できる
向いている人 ・忙しく、長時間の試験や土日実施の試験の受験が難しい人
・自分の英語力を手軽に図りたい人
・長時間の試験が苦手な人
役立つシーン ・就職活動や転職活動で、急遽英語力を示すスコアが必要となったとき
・TOEICなど、英語試験の予行練習として
オススメの勉強方法 ・英単語学習アプリや単語帳による語彙力の増強
・TOEIC対策問題集を用いた演習

IELTS

IELTSは海外移住申請にも使用されている英語試験のため、本格的な海外移住や、ネイティブレベルの英語力を目標とされる方にオススメの試験です。

試験形式 筆記試験、スピーキング
受験料 25,380円
レベル 中級者~ネイティブレベル
※受験者のレベルに応じて試験問題が変化する
※1.0~9.0まで0.5刻みで表される取得スコアによって、自分のレベルを知ることが可能
取得のメリット ・イギリス・オーストラリア・カナダなどへの海外移住申請で使用可能
・海外留学/海外研修において、英語力を証明できる
向いている人 ・英語の4技能の力を醸成したい人
・海外への留学/移住を検討している人
役立つシーン ・海外生活全般
・海外移住を考えている友人へアドバイスしたいとき
オススメの勉強方法 ・オンライン英会話でスピーキング力を鍛える
・専門対策コースのあるスクールへ通学する

まとめ

まとめ

さまざまな英語の資格についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ニーズに応じて種類が増えていった英語の資格試験ですが、せっかく受験をするのであれば、「英語力をつけてこうなりたい!」「資格取得でこんな活躍をしたい!」というご自身の目標につながるものを目標にしていただければと思います。

BRIT編集部
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